アドセンス狩り云々の前に…


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はじめに

最近、やっとAdSenseに合格したのに、[無効なトラフィック問題]で広告配信を制限された〜なんて話、SNSなどでよく目にします。

無効なトラフィックとは、インプレッションを増やすための作為的なページリロードや、サイト運営者自身や関係者による広告クリックや第三者による不正行為などなど…つまるところサイトを訪れたユーザーの純粋な興味に基づいた広告クリック以外のほとんどのトラフィックが該当することになります。

無効なトラフィックは一旦カウントされたあとGoogleのシステムにより自動的に除外されますが、そのまま放置すると広告の配信制限やアカウント無効化などの厳しい処置を受けることもあります。そんなことにならないよう日頃から小まめにトラフィックを監視しなければならないのですが、Googleのシステムが自動的に検出して除外するようなトラフィックを何故運営者が監視しなければならないのか…ここに疑問を持つ人も少なくないようです。

そこで今回は、AdSenseサイトを運営する際の考え方を、運営者でもあり広告主でもある筆者が独自の解釈と思い込みのままに綴ってみようと思います。



運営者の自覚

さて、AdSenseはブログや何かしらのコンテンツを持ったサイトに広告を表示して広告収入を得るというものですが、広告で収益を得る以上サイト運営者はただのブロガーなどとしてではなく、商用サイトの運営者としての自覚を持たなければなりません。これはたとえ小規模な個人サイトでも同じです。



それぞれの関係性

多少語弊があるかもしれませんが一つの考え方として、

サイト運営者はユーザーにサイトのコンテンツを、広告主に広告枠を提供し、サイトに掲載された広告がユーザーにクリック(または閲覧)されることで発生する収益を求めています。

広告主は広告によってビジネスの認知度を高め、純粋に興味を持ったユーザーによる広告のクリックにより、お問い合わせや受注などビジネス上の成果につながることを求めています。

そして、ユーザーは有益な情報やコンテンツを求めてサイトにやってきます。

サイト運営者にとって広告媒体であるサイトは商材で、広告主は取引先です。そして、サイトに訪れるユーザーは広告主にとっての(潜在的な)お客様です。

この全体のプラットフォームを提供し、広告主とサイト運営者を仲介するのがGoogle AdSenseです。

運営者が直接かかわるのはGoogle AdSenseですが、その向こうにいる広告主のことを忘れてはいけません。



仕組みが成り立つ要件

広告はその成果が最適になるように自動化されたオークションシステムによって、表示されるサイトや回数などが決定されています。

広告主は広告をより価値ある(成果が期待できる)サイトに掲載するためにオークションに参加するわけですが、安心して入札するためには不正クリックなどの無効なトラフィックが適切に除外されていなければなりません。そして、より高い予算がより高い成果に結びつくことを確信できなければなりません。

無効なトラフィックを100%除外することは出来ないと思いますが、広告主からの信頼を得るためにGoogleはトラフィックを厳重に監視し、無効なトラフィックの除外、また、必要に応じてサイトの広告配信制限や運営者のアカウント停止など厳しい処置をとっているのです。

こうしてGoogleと広告主との信頼関係が築かれているからこそサイト運営者は広告収入を得ることが出来るのですが、ここで勘違いしてはいけないことがあります…それは、

本来、無効なトラフィックを監視するのはサイト運営者の役目

だということです。

Googleがシステム全体の信頼のために不正を監視するのは当然ですが、サイト運営者がその提供する広告媒体によって広告主に不利益が生じないよう監視するのもまた当然のことです。


たしかにトラフィック監視は面倒ですが良いこともあります。それは運営者がサイトのトラフィックの質をより意識するようになることです。

トラフィックの質が向上することで広告の成果向上につながり、広告主からの信頼度が増し、広告も予算も増えて運営者の利益も向上する。全体でこの循環を作っていくことが大切なのです。



アドセンス狩りについて…

所謂アドセンス狩りと言われるような、何度も繰り返し広告をクリックする等の不正行為はシステムに検知されて自動的に排除されます。しかし、排除されたからといって放置していいわけではありません。そのまま放置すると高い確率で広告の配信制限など何らかの処置がとられます。

もちろんAdSenseのポリシーチームもそんな幼稚なご機嫌クリックをサイト運営者自身がしているなどと思ってはいないはずです。なので、アドセンス狩りだけが原因でいきなりアカウントが無効化されるなどということはないと思います。

ただ、あからさまな不正行為を放置するのはサイト運営者として怠慢ではないですか?と言われているのではないでしょうか。

前述のようにこのシステムは信頼関係が要です。システム(トラフィック)の質が低下すると広告数も単価も減ることになり、己の利益はもとより他の運営者の利益の低下にもつながるのです。

個々の怠慢な運営は全体にとって不利益なのです。

冒頭でも述べたように、商用サイトを運営していることを自覚してしっかりトラフィックを監視していきましょう。



最後に

さて、今回はAdSenseサイトを運営するにあたってのそもそもの考え方を筆者の思いのままに綴りました。

駄文で恐縮ですが、サイト運営者として当たり前の配慮が結局は自分の利益に繋がること、また怠慢な運営が全体の不利益になることをなんとなくでも共感していただけたら幸いです。

次回はAdSenseのポリシーを引用し、その解釈として、なぜ無効なトラフィックを報告すべきなのかを綴ろうと思います。

また、次々回はGoogleアナリティクスのスマホアプリを用いたトラフィック監視の初歩の初歩を綴る予定です。

それでは、最後までご拝読ありがとうございました。


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